螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

たぶん三人の少女の誰かが、ヒストリアの祖先なのではないかと思うが、さて

 さて、さまざまなことの転機となったと思われる三枚目である。このあまりに異様な情景を、俺はどう理解すればいいのだろう。まず間違いなく、喰われている死体は最初の巨人の人間形態と思われる。前回、妄想で最初の巨人は人々を守り、神として崇められたのではないかと語ったが、そのうち人間たちは彼女の巨人としての力をうらやむようになったのではないか。そこで人間形態のうちに不意打ちでぶっ殺し、その死体を喰うことで巨人の力を取り込もうとしたのではないか。だが、実際に食っているのは、大人たちに囲まれた三人の少女たちである。子供が自発的にこんなことをするわけがないので、間違いなく周りの大人たちによる強制だったのだろう。そして、彼女らは涙を流している。いやもちろん人間の死体を食うよう強制されれば泣きもするだろうが、これは写実的な絵ではなく、寓意に満ちた宗教画の体裁だ。わざわざ涙を描いたことには意味があると思う。……母親だったのではないか? 三人の少女たちにとって? 最初の巨人は実の母親だったのでは? そう考えれば、続く情景ではいつもの巨人による侵攻と虐殺が始まるわけであるが、その理由づけにはなる。母を殺され、その死体を食わされた復讐が、巨人と人類の対立の原点だったのではないか。

 

 時間切れ。

 

(だが疑問は残る。なぜ大人たちは自分自身ではなく、子供たちに食べさせたのか。そして一番右の、一番小さい少女だけは、他の二人と違って涙を流していないのである。これは何を意味するのか?)