螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

好敵手ではなく宿敵という意味でのライバル

 ……を、書くことになるわけです。
 互いが互いを意識し、認め合っても解り合うことはない、同格の敵対者!
 これ、個人的には初めての試みなのです。俺が描く敵キャラってば基本的に「主人公は眼中にないんだけど突っかかってくるので仕方なく相手する超絶最強無敵チートキャラ、イーヤハー!」というタイプばっかりだったわけで、どうにも勝手が違ってくる感じです。いったい何故、どの作品もことごとくこんな連中ばっかりだったのか謎すぎます。一体どういう心理なんだ。マゾか俺は。
 というかね、存在自体が主人公のありようを否定する(逆もまたしかり)キャラ造形というものを突き詰めていくと、ライバルとしてあるまじき性格になってしまうので操縦が難しいんですよ。何なのあいつ。


 なんかそことかしこで「年内に第三部上げるヨ! ギャハ!」とか吹聴しちゃったんですが、今やっと戦闘シーンに入ったトコであり、間に合うかどうかは微妙っていうか無理スメル。しかしそれでもやり遂げることができたならば、俺は何か新しい精神ステージに到達できるのではないのかという錯覚がするんですよ!

「どうしたんです。彼が死んだので、ショック?」
「違うけど――ただ、結局、いまの世の中に、おどろおどろ、たたりと呪われた血と、閉ざされた山あいの孤村、なんてロマンは成立しないのかと思って。――お化け屋敷に蛍光灯をつけるのが文明ってもんなの? そんなの、私、うんざりだわ。私、現実なんてもうたくさんなのよ。組織と人間、派閥と汚職とささやかな平凡な人間の生活と愛情――そんなものごめんよ。ラーメンすする刑事も社会の罪もサラリーマンの悲哀もみたくない。それが現実だからこそ、せめてお話やドラマくらい華麗に、おどろおどろに、物すさまじく、世にも信じがたくいきたいじゃない。(後略)」


 YABEEEEEEEEEE!! 精神にトラウマを残すほどの圧倒的暴力的共感が俺の脳髄にパイルダー・オン
 ここまで共感しちゃったのは本当に久方ぶりです。
 そうして初めて自覚する。
 あぁ、俺は「人物」はあんまり書きたくないんだなって。
 本当に書きたいのは「驚異」だけなんだなって。
 リアリティという要素に、「リアルでないものを引き立たせる存在」以上の価値を見出していないんだなって。
 うーむ、物凄く腑に落ちました。


 この世で最も嫌いな言葉は「事実は小説よりも奇なり」!
 言ってみたい言葉は「ヒャッハーッ! こいつは上玉だぜェーッ!」!