螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

もうちっとだけつづくんじゃ

 これを踏まえたうえで。

 パイセンは果たして「足りていた」のだろうか。まぁ、余人の目から見たら足りていたとは思う。社会情勢的に、剣が強い=勝ち組な世界であるし、ルックスもまぁ、お世辞にも男前とは言い難いが美形ではある(公式絵でちょっとどういうことだよこれ(かっこわらい)な絵があるが、パイセンは肉体的にもジェンダー的にも男である。むしろ男でありすぎた。というか本編中で女装したことなど一度もない。マジでどういうことだ)。なんか偉い立場の女の子を誑かして贅沢もできてる。とりあえずまぁ、欲求段階における四段階目までは満たされていたのだろうと思う。だが、パイセン的には足りてなかった。思うに、彼は四段階目までの欲求には、あまり大きな関心がない。これらが満たされなくても五段階目を求めていたように思える。これは人の魂の機序をはみ出す在り方であり、まぁ、要するに当たり前ではない在り方に惹かれるのだろう、俺は。彼の生涯は外道そのものであったが、しかし彼の生涯は美しかった。そこには欲求のみに追われ続ける当たり前の人間にはない鮮烈な美しさが確かにあったのだ。

 時間切れ。

(今度こそ終わる)