おらモヤモヤすっぞ!!!!
ここの基準でいうなら、『正解するカド』は十一話までは明らかに「和解の物語」として描かれてきたように思う。というか本作はザシュニナさんというキャラクターの魅力で成り立っていた面が大きく、たぶんこれ見ててザシュニナさんが嫌いな人はあんまいないんじゃないかなと思うのだ。言動の端々から察せられる「異方」の桁違いさ、埒外さに比べて、彼は自分にとって虫けら以下の存在であるはずの人類に対し、一定の敬意と興味をもって接してくれていた。微妙にトンチキな言動も相まって、なんかおもろい兄ちゃん、という評価を不動のものとしていたのだ。そして主人公は凄腕のネゴシエーターである。十話〜十一話で仲違えはしたものの、そのヤバい級のネゴ・カラテでザシュニナさんに認識の変化を促し、WINWIN関係を回復させるエンドだと俺は信じて疑わなかった。だがそうはならなかった。最終話で、ザシュニナさんは明白に「敵」という文脈で扱われて
時間切れ。
(交渉とは一体……うごごごご!!)