もしも血の一滴、残っていないなら、この胸を裂き全部やろう
固唾をのんで最新刊を購入した俺の前に飛び込んできた「堂々完結!!」の文字に愕然とする。は? え? いやいやいや、何言ってんの。何を言っちゃってんのよ。七人出たやろ? したらお前、これからどうなるんだよ!!!!! なんかこう、あるだろうが!!! いろいろと!!!!! と思うのだが、まぁ、最後に登場した変身ヒーローとスカル覚悟が戦って、本当に終わってしまったのである。おま、お前、お前!!!!! 事態が何も解決してないじゃないか!!!!!! いやもちろん、『エクゾスカル零』の世界は、ある脅威によって滅亡に向かっているわけだが、それは別に悪い奴らがどこかにいて、そいつらのたくらみの結果――などではないのだ。人間が人間である限り決して逃れることのできない、内部からの脅威なのである。克服は完全に不可能であり、超絶的な戦闘能力を持つ七人のエクゾスカル戦士たちも、この脅威の前では完全に無力なのである。本作で描かれるのは絶望である。それはいい。それはわかってる。だが俺が言いたいのはそういうことじゃなくてこれから七人による群像劇が始まるような感じの流れだろうがそこは!!!! と思うのだが、
時間切れ。
(容赦なく終わっちゃったのだ。打ち切りですかい!? もっと読みたかったよ……)