螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

何も殺さず、生きられない

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 そして最大の問題は、仁ニキのアマゾン殲滅への執念が、いったいなぜ発生したのか、その動機がついに最後まで語られずじまいだったことである。アマゾンを作ったのは仁ニキである。当然、作った当時はアマゾン絶対殺すマンではなかったはずだ。もしそうなら、たとえ「作らないと殺す」と脅されようが絶対に作ったりはしなかったであろう。ゆえに、仁ニキがアマゾン絶対殺すマンになったのはその後のどこかで、何かのきっかけがあり、考えが変わったと考えるよりほかにないのである。だが――描かれなかった。一切、わからなかったのだ。「アマゾンがこんな危険な存在だとは知らなかった」――という程度の動機ではとうてい説明のつかない、狂気のレベルに達した妄念。いったい何があったんだ。どうしてそこまで。それは俺が『アマゾンズ』を追いかける大きな動機の一つだったというのに……。まぁ、視て良かったし、面白かったし、満足したのだが、しかしこれがアマゾンズの最終章なのだと言われると「えぇ……」ってなる。そんな感じであった。「最後ノ審判」などというサブタイトルからは想像もできないほど話のスケールが小さいし、ぶっちゃけいくらでも続編は作れそうな内容なのだ。

 

 時間切れ。

 

(エンディングテーマ『EAT, KILL ALL(イキロ)』がなんかもうすべてを表している。これほど一言で作品テーマを現し尽くした曲名が他にあるだろうか)