螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

特に竜の卵が盗まれた関連のエピソードは最悪であった

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 いったいガユスとクロエの間に何があったのか? その理由は明かされないまま数巻が経過しますよ。まぁ、正直クロエは話の本筋には関わらず、たまにちょろっと顔見世する程度の出番しかなく、いったいいつになったら二人の憎み合いの理由が明かされるのか、俺はじりじりと待っていた。そして――ある巻で、ついに過去編が描かれることとなった。ガユスとクロエがまだ恋人だった頃の、黄金時代が。ようやくか……ようやく二人の確執の理由が明かされるのか……これでようやくストーリーも新たな段階に行くな……と感慨深く読み始めた俺であったが、その、なんと言いますか、明かされませんでした。おま、お前、お前……ッ!!!! 結局、二人の間に何が起こったのか、はっきりとしたことは何もわからなかったのである。じゃあなんで過去編やったんだよ!!!! いいかげんにしろ!!!!! そして前日上げた理由と、今回のじゃあなんで過去編やったんだよ案件が心に重くのしかかりすぎて、俺は『され竜』を読むのを脱落してしまったのであった。なんなんだよもう。で、あとひとつあった。嫌いなとこ。ダークなドラマが繰り広げられるのはいいんだけど、いつもダークなものでしかないから起伏がない上に負のご都合主義がひどすぎた。

 

 時間切れ。

 

(毎回必ず胸糞な結末に終わるので、最後の方は「あーはいはいまたそれね」と鼻をほじるしかなくなっていた。喜びがあるからこそ苦しみや絶望もありうるのだということを言いたい。「恐怖には鮮度があります」ジル・ド・レェのセリフは至言である)