螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

凄い作品だった。面白かった。二度と読みたくない。

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 『されど罪人は竜と踊る』がアニメ化されたことを今更知るが、うー……む……という心境でいる。この作品に対する俺の愛憎半ばする感情は、なかなか一言では言い表し難い。本作は元ラノベである。ハーレム要素はない(重要)。とにかく、超スゴイ作品だった。俺は本作を傑作と、そう言い切ってしまおう。だが、だが同時に大嫌いな作品でもあったのだ。まぁ、咒式と呼ばれるテクノロジー寄りの魔法が普及している世界で繰り広げられる流血と臓物と絶望のダークファンタジーである。設定は緻密。登場人物は多いが皆立っている。戦闘描写も濃密。ハーレム要素なし。俺が気に入る要素がてんこ盛りの作品であったが――嫌いな点はいろいろある。1、主人公の後ろ向きダメ思考が本気で不快。2、登場人物が多いのはいいが話を畳もうという意思がまったく感じられない。冲方先生を見習えと言わざるを得ない。3、えー、主人公ガユスには、まぁ昔恋仲だった女がおりまして、クロエと言いますよ。で、このクロエ氏と、作中時点では

 

 時間切れ。

 

(敵対関係にある。それも、やむにやまれず、とかいう雰囲気ではなく、出会ったら殺し合い以外ありえない険悪さである)