螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

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今思い返してもヒュンケルは本当にカッコいい

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 やはりどんでん返し以外にないのだと俺は思い立った。今作中に提示している状況をどのようにこねくり回そうと奴は改心しないということがはっきりした。奴の復讐の動機の原点となったとある悲劇にミスリードを仕込む以外にない。たとえばあのー、あれだよ、『ダイの大冒険』で、魔剣士ヒュンケルという男が登場するが、こいつは最初敵ですよ。人間なのに魔王軍の六大団長やってるのである。なぜか。育ての親(モンスター)を勇者アバン(主人公の師匠)に殺されたためである。ゆえに復讐心を抱き、魔王軍に身を投じたのだ。ところがその後、彼の育ての親を殺したのが勇者ではなく、魔王であることがはんめいし、ヒュンケル氏は今までの行いを悔い、さんざん不死騎団を率いて滅茶苦茶にしてきた王国のお姫様に自らの剣を渡して「俺を裁いてほしい」と願う。しかし姫はその剣でヒュンケルに正当な裁きを下すことなく、「残りの生涯のすべてを正義の使徒として生きることを誓いなさい。それがあなたに課す罰です」と言って、改心が成るのである。実に鮮やかというか、まったく違和感の出ない見事な改心である。これ

 

 時間切れ。

 

(これには「親の敵が勇者と思わせておいて実は魔王だった」というどんでん返しが巧みに活用されている)