あ^〜、やたらキャラの濃い野郎どもが大量に押し寄せてくるんじゃあ
基本的に戦う美少女ものは、まぁ主役たち以外の兵隊とか通常兵器なんか鼻くそ以下の存在として描かれるのが常なのだが、本作において特甲児童はまったく無敵の存在などではない。いやもちろん、普段はただの少女にしか見えないけれど、一瞬にして武装化し、屋内だろうが屋外だろうが十全なパフォーマンスを発揮できる彼女らは、対テロ戦争においては切り札とも言うべき驚異の新兵科には違いない。しかし――なんというか、取り回しが極めて良いというだけで、戦闘能力そのものは従来の兵器の延長線上にあるものである。このことを証明するように、彼女らはしばしまったく何の改造も受けていない凄腕の戦士に苦戦を強いられる。そう、改造人間でありながら絶対的な存在としては描かれず、生身の人間に負けうるのだ。といっても、ここで言う生身の人間とは自爆テロ起こして喜んでいるような可愛らしい連中とはまったく桁の違う存在である。まぁ、範馬勇次郎とかゴルゴ13とかその辺の連中を思い起こしてもらえれば、それがだいたい敵テロリストどもの正確な戦闘能力である。生身だろうが修羅場くぐりまくった奴らは超人の領域に至れる世界なのだ。
時間切れ。
(とかく敵にも味方にも強くてかっこいい野郎どもが大量に出てくるので俺はほっこり顔である。ロートヴィルトはんマジかっこよすぎて失禁する。完全に別次元の戦闘能力を有する特甲猟兵が登場した後も、彼ら生身勢のインパクトと存在感がまったく色あせないのは、およそ戦闘能力というものが一次元的な物差しで測れるような概念ではないという真理が根底にあり、それをきっちり描き出せているためであろう)