螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

怪獣だけ映せ 人間はいらん

 まぁたとえば、エマ博士という人が出てきますが、まぁ彼女は作中で「お前それはいかんでしょう」というようなことをする。するのだが、彼女が語ったその理由を考えれば、まぁそれはそれでひとつの手ではあるんじゃないの? そんな全人類の未来を大幅に左右するような決断を、彼女の独断でやるというのは道義的にどうなのよと突っ込むことはできそうではあるが、しかし時間もなかったことであろうし、まぁ別に、狂ってるとは特に思わなかった。だって「このままだと地球環境は壊滅し、人類は滅ぶ」「怪獣はその崩れたバランスをなんかいいかんじにしてくれる」という主張は、まぁ現実なら「そういう考えに至った根拠を詳細に述べなさい」と突っ込むところであるが、これは映画である。尺は限られるし、誰もそんな学術的な話が聞きたいわけではないのだ。だから、これらの主張はもう自動的に正しいと、そういう前提で視聴するべきであろう。であるならば、エマ博士は、まぁ別に普通の人じゃない? 多数の人が死ぬような決断をして、娘からは猛烈に嫌われるのだが、そのときエマ博士は明らかに落ち込んでいた。コミュニケーションができない存在ではないのだ。狂人の定義として「会話が通じなさそう」というのがあるが、

 

 時間切れ。

 

(彼女は明らかにそういう存在ではない。そして他の登場人物に至っては、いったいどのへんが狂人なのか、俺にはまったく理解できないでいる。「こいつら全員怪獣にしか興味がない」とか歓喜交じりに話し合われているが、俺の頭には「???」が乱舞するばかりだ。恐ろしいことに「登場人物全員狂人」論が圧倒的多数派であり、俺のような感想をひとつたりとも見かけないのである。バカな。俺が間違っているというのか? おかしいのは俺なのか?)