螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

続かないよ!!

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 神聖遠藤帝国の朝は、早いとか遅いとかそういうのじゃない。神聖にして不可侵たる皇帝・遠藤陛下がお目覚めになられ、日々の聖務たるArkをお始めになられた瞬間が起床時刻であり、お止めになられた瞬間が就寝時刻である。ゆえに全世界の下賤な臣民どもはこのライフサイクルに合わせる義務を負う。破ったアホは死刑だ。そして遠藤陛下は高レベルのトリケラトプスをテイムされ、大量の植物とか採取してご満悦であった。以降、これより高レベルのトリケラトプスをテイムしたアホは死刑になる。「お美事、お美事にございます遠藤陛下!」横で正座しながら見ていた俺はすかさず合いの手を入れる。その後も手首に菱形のよくわかんない物体をインプラントされたむくつけき大男は、遠藤陛下の手によって華麗に操作され、さまざまな冒険行を繰り広げた。俺は幸福だった。こうして現人神たる遠藤陛下がArkをプレイされ、それを俺が横からニコニコ見ている。それこそがこの宇宙に必要な要素であり、それ以外は汚らわしい不純物である。今、ようやく人類の進化は終局に至り、人類史の苦闘は結論を得た。ホモサピエンスという種族の存在意義は、遠藤陛下が一日中Arkをプレイできる状況を作ること。ただそれだけだったのだ。「ねえ、バールさん」陛下は、不意に俺に対してお声がけをなされた。俺はさっと姿勢を正した。

 

 時間切れ。

 

(続かないったら!!)