そういや富野作品ってまともに見たことないな
端的に言うと、烈火(あほ)が軽率に口を滑らせた。
ヴォルダガッダによってリーネの腕が切断されたとき、それを治癒するためにフィン少年が具体的に何を代償として支払ったかを。
烈火はでかい声でくっちゃべった。遠慮も呵責も気遣いもなく。
一瞬その意味を掴み損ね――直後に喉が引き絞られるような心地がした。
リーネは後ずさり、首を振り、胸が苦しくなり、目尻に熱い雫が溜まり始めるのを自覚し、決壊する前にその場を走り去った。●
「……なるほどな。」
総十郎は尖った顎を掴んだ。
倒木に腰掛け、隣のリーネを見やる。耳は垂れ下がり、肩は震え、目は真っ赤になっている。「フィ……フィンどのに合わせる顔がありません……人族にとって十年はあまりに重すぎる歳月ではないのでしょうか……?」
正直なところ彼女の責任とは言えないのだが、もちろんそんな道理を説いたところでリーネの気が晴れることはないだろう。
「自責の念を感じるのかね?」
「……はい……」
「それが的外れな感情だったとしても?」
「はぃ……」
「ではリーネどの。」総十郎は立ち上がり、札を打ち振るい神韻軍刀に戻した。
微笑む。「かかって来たまえ。」
「はぇ!?」
ここまでで485文字である。とりあえず面白いかどうかはともかく、最短で戦闘に至る流れを書いた。表現とか一切こだわらず、淡々と進めるのだ。これは、毎日進捗をアップするとしよう。なんか意見でもあったら言っておくれ。えー、で、『工学的ストーリー創作入門』読了する。良著である。いやまぁ、それは、本書に基づいて書いたこのリーネ掌編の出来栄えによって判断すべきことなのか。しかし本書を読んでいると、世のクリエイターはみんな「物語を型に嵌めるのを蛇蝎のごとく嫌う」感じの人ばかりな気になってしまうが、いや、違うよ!! 少なくとも俺は違うよ!! やらないんじゃない。やりたくてもできないのだ。箇条書きでおおまかな枠組みを構築するぐらいはできる。というかやってる。だが、その間を埋める事物は、箇条書きを見ていてもまったく一切思い浮かんでこないのである。実際に本文を書いて、自分が感動しないとなんも浮かばないのだ!! そういう気持ちをわかってほしい。全人類に。俺は物語の神秘性とか全く認めてない人間だからね。楽してウケる話が描けるならそれが一番いいに決まっている。だがプロットが書けない。書けないのだよ。そういう人間もいるということを作者氏はわかってほしい。
時間切れ。
(何を上から目線で!!(全くの偏見だが富野ガンダムの登場人物はこういう口調で逆上してそう))