螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

まぁブロリー氏が別に嫌がってない様子なので、まぁいいんだけどさ

 幽骨剣。騎士のたしなみだ。
 黒影が、宙を舞った。
 離れた間合いに着地。
 面白そうに目を細めている。
 いつも紙一重でかわす彼にしては大袈裟な回避行動だ。
 幽骨剣を両手に握りしめる。切っ先を後ろに流し、裂帛の気合いとともに突進。上腕に挟まれた乳房がわずらわしげに歪む。
 相手の動きを見る。いまだ神韻軍刀をだらりと下げたまま、何のアクションも始めていない。呼吸も読めない。
 間合いが詰まる。斬撃に備えて息を吸う。
 ――瞬間に射込まれてくる神韻軍刀の切っ先に対し、両の胸乳を跳ね上げて重心変化。はじかれるように仰け反った上半身のすぐ上を、凛冽な刃が擦過していった。両胸の間を刺突が通り抜けていったので、神韻が宿っておらずとも負傷はない。
 ようやく、彼の一手を凌いだ。やはり総十郎はこちらの呼吸を読んで攻めかかっている。それさえわかっていれば、わざと呼吸を見せて誘い出すことも可能だろうと思ったのだ。
 宙返りざまに思い切り蹴り上げる。空間に焦げ跡を残しそうな蹴りは、しかし空を切った。そのまま宙返りし、宙転し、ぐっと体を丸める。放物線の頂点で豊麗なる双丘を下に打ち振るうと同時に下半身のバネを開放。空中で後転から前転へとシフトし、大上段からの渾身の一撃を叩き込む。
 それも――ただの一撃ではない。自らの体をもって、得物を総十郎の目から隠している。
 両手には幽骨剣が握られている。だがそれを、振り下ろす瞬間に手放し、〈異薔薇の姫君(シュネービッチェン)〉と入れ替える。
 間合いを、読み誤らせる。
 雄々しき咆哮とともに、隕石のごとき質量とともに、重々しき剛風とともに――
 叩き、込む。

 そろそろミッドポイントに入りたい。しかし、神統器から記憶の流入が起こるきっかけがなんだかわからない。別に何の前振りもなく流入してもいいけど。あー、で、ドラゴンボールーウーの話にもどんねんけどな、なんかブロリー氏のキャラクターと、物語の結末について気になる点があった。ブロリーっつったらおめー、邪悪でドSな狂戦士ですよ。少なくとも我々の世代の男はそう考えている。しかし、本作においてブロリー氏は、もともと争ごととか嫌いな奴だけど、ブロリーの戦闘力を武器として活用したい親父ィによって無理やり戦闘マシーンにさせられている奴、というようなキャラクター性に変わっている。それ自体は、まぁそうゆうのもアリだろうと思うのだが、問題なのは本作の結末である。なんやかんやあってブロリー氏は悟空とベジータフュージョンして生まれた超戦士ゴジータの前に敗れ、あわや死にかけるが、そこで神龍のパワーが発動して間一髪、ブロリー氏は命ながらえ、育った星で新しくできた友達と一緒に平穏に暮らすエンドなわけだ。そこへ悟空がやってきて、まぁこの男はバトルジャンキーだけど別に遺恨とか持ちませんから、

 

 時間切れ。

 

(敵の命を取ることにぜんぜん執着しない人ですし? 何のわだかまりもなくブロリー氏に差し入れとか持ってきてあげたりする。あの、ホイホイカプセルで生きるのに必要なインフラとか惜しげもなくあげちゃうわけだ。で、その代わり「たまに会いに来ていいか? オラもっとおめーと戦いてえ」つって屈託なく笑うんだけど、いや、ちょっと待て、以前までのブロリー氏ならともかく、本作の世界線においては本来争いの嫌いな性格のはずである。なのにこのエンドはどうなんだ? いやまぁ、悟空さならそう言うだろうなという納得はあるんだけど、なんかモヤったな)