螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

予想できていたことだがマシュ氏のケツが良いですな

 絶対に、そんな悲劇があっていいはずがないのだ。
 ヤビソー。
 オレに、生きるということの鮮烈さを初めて教えてくれた友よ。
 今こそ、その恩に報いよう。
 オレは決して、テメーを孤独にはしない。
『オレはケっして、テメーを裏切っタりしなイッッ!!!!』
 このまま削れ死んでいいわけがない。このまま滅び去っていいわけがない。
 わかる。わかるとも。その無念、この世の誰が笑おうと、オレだけは笑わない。
 [ヴォルダガッダは]、[目を見開いた]。
 [掌の中に]、[歪んだ魔導大剣の重みを感じた]。
 [まるで水中に浮かんでいるような心地だった]。
 不安定に揺らめく水越しに、黒くほっそりとした輪郭が見えた。
『ヤァビィソォォォォオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!』
 水中から、飛び出す。
 今まで水と思っていたものは、汚染幽骨で形成されたアゴスの神体であった。神の心臓部に存在した魔導大剣をつかみ取るようにして、ヴォルダガッダは新たな肉体を得ていたのだ。
 慣れ親しんだ、生前のサイズと質量で、ヴォルダガッダは躍りかかる。
 過去最高の速度で。過去最強の精度で。
「神籟孤影流斬魔剣・龍式弐伝――」
 ゆえに、悪鬼の王を出迎えたのは絶対零度を越えた、温度という尺度すらも崩壊させる究極の殺意。
「――尾(あしたれぼし)。」

 アニメ『絶対魔獣戦線バビロニア』第一話を視聴する。あぁ……ああー……遠藤さんが「初見お断りでは」的な感想を抱かれていた理由が分かった。うん、なんだ、第七特異点バビロニアに至るまでに、当然ながら第一から第六までの特異点があって、それぞれ物語があったわけだが、それらをすべて省略していきなり最後の特異点をアニメ化しろなどと言われればこうもなろう!!(鉄仮面並感) 無茶な省略を強いられたわりには、思ったより「それぞれ感動的な物語があったんだな」感が出てて、わりと良かった。まぁ、既プレイ勢だからこそ言える感想ではある。ちなみに今からまっとうにFGOバビロニアに至るまで進めようと思ったら年単位の時間がかかるのでやめときましょう(真顔)。まぁ、じゃぶじゃぶ課金するなら、もっと短縮できるかもだが……うん、やめよう。ソシャゲで時間をつぶしてもいいことはない。しかし、こうしてアニメという形で、それぞれの特異点の物語の断片を垣間見ると、実に無念というか、FGOは根本的にイベントシーンは会話文だけで、キャラグラが表示されるだけの紙芝居であり、しかも地の文が存在しないという極度にきつい制約の中で物語が紡がれているので、取りこぼしたものが多すぎるのである。

 

 時間切れ。

 

(小説の形で読みたかった。ソシャゲの添え物ストーリーなんて形でこの物語を消化しとうはなかったよ……)