虚無
『チェンソーマン』を六巻まで買って読んだ。なんか、概念の名を関する悪魔たちと戦う感じのなんかだ。あー、うーん、あー、面白、かったのだろうか。もうわからない。俺は俺が分からない。衝撃を受けたとか、人生が変わったとか、狂うほどの推しに出会えたとか、そういう経験ができなくなって、一体どれくらい経つのだろうか。俺は、もう、何かを好きになることはできないのだろうか。『スパイダーバース』とて、見た直後あたりは良い気持ちがあったが、一晩経つともうそんなものは抜け、空虚な気持ちに心を押し潰されている。これからどんな素晴らしいエンタメを摂取しようと、俺はもうこのアンニュイから抜け出すことはできないのであろうか。何も心に響いてこない。いろんな人が絶賛しているものを、俺は同じように味わうことができない。何も感じない。これからのエンタメ生活に期待を抱くことができない。生きていることにワクワクできない。俺にはそれしかないというのに、唯一の生き場で何も感受できない。苦しい。どうしてこんなことになったんだ。わからない。わからない。『汝、コンピューターの夢』を読み始める。うん、うん……うん……ううう……
時間切れ。
(何の感想も出力できない……)