キモかったし
何年か前にブログで論じていた「欲求」と「欲望」の考察をまとめて記事に仕立て直した。あー、うん、しかし、理想を言えばまったく新しい記事を書くべきなんだろうが、感性が死滅してしまった……。まぁ、そんな嘆いてもしょうがない。いま、感じ取れることを書いていこう。進撃、そういえばロッド・レイス氏は、別に全然悪人ではなかったのだが、想うところは何一つ果たされず、実の娘に殺されるという、要素を抜き出してみるとかなり悲劇的な末路の人間なのであるが、なぜかぜんぜん同情する気が起こらないという点が、じゃっかん印象的だった。これは何故なのだろう? まぁ、目的そのものは偉大だったかもしれないが、そのために身銭を切ろうという描写がまったくなかった点、見た目が冴えない小太りのおっさんだった点、巨人への変身シーンが端的にキモかった点、巨人化形態がこれまたキモかった点などによって、なんか同情できなくなってしまったわけであるが、しかしそれらは彼の人品とは特に関係ない要素である。もう少し長く登場していれば、娘への愛が本物であったところが描かれ、同情される余地も生まれ得た。少なくともそれを明確に否定する材料は作中には出てこなかった。いや、だからなんだと言われると、だからなんなんだろうと首をかしげるしかないが。
時間切れ。
(ヒストリアさんはもう少し悼んであげてもいいのでは……とも思うが、別にいいか、キモかったし)