ケイネス先生の聖杯戦争第二十局面
さて、現状における彼我の戦力をまとめておこう。まず消耗度あいで言えばディルムッドの完敗である。全身血だらけで肩で息をしている状態だ。対してイスカンダルはんは無傷。魔力的な消耗はあるが、白兵戦において枷になるようなものではない。次にスキル面について。これはディルムッドが有利である。イスカンダルはんは白兵戦で有利となるスキルを何も持っていない。対してディルムッドは心眼(B)が光る。そしてパラメータ。これもディルムッドが微有利だ。筋力は互角。耐久値はイスカンダル有利。敏捷性はディルムッドの大幅有利だ。そして宝具。現状、イスカンダルはんは宝具を二つとも封じられている状態である。まさかここから二連続でヘタイロイは展開できまい。対してディルムッドは言うまでもなく白兵戦で凶悪な使い勝手を誇る双槍を携える。そして令呪。これはディルムッド不利だ。一画たりともここでは使えないのだ。対してウェイバーは恐らくイスカンダルはんが押されると使ってくる。
時間切れ。
(しかしこの令呪による支援というのが、具体的にどの程度の威力なのかがどうもよくわからない。セイバーのようにわかりやすい超必殺技を持つ奴なら「次の一撃に全力を込めろ」で限界以上の超出力を出せるのだろうが、ここで死合う両雄はそういうのないのである。この状況でウェイバーはどういう命令をすれば有効なのだろうか)